「菌ってだけで悪なら人は菌袋だ、お前もだー！」

美里・川浜、魂の叫びにして正論。

ちなみに、体内の全ての菌を駆逐すると、生物は即死すると言われてます。菌あっての生命維持なんだね（しみじみ）

★#08「除菌」単行本1巻

「この寮に女が入る日が来るとはな…」

沢木達につき合い、自治寮に足を踏み入れた及川に対する美里のコメント。むくつけき男の花園に、初めて天使が舞い降りた瞬間。

この数ページ後、天使は悪魔に豹変するｗ

★#08「除菌」単行本1巻

「沢木君、なぜ分かった？」

作中、樹教授が光学顕微鏡を覗いただけで「O-157」と断定しているが、本来は、サンプルを寒天平版で培養し、出現したコロニーを計数した上で確定できるもの。通常、数時間～数日かかるため、コミックのように「見ただけで、原因菌が即特定できる」ことはない。ここは「これはこれ、それはそれ」と、切り離して楽しむのが吉。

余談だが、O-157とベロ毒素遺伝子を、同時に検出できるキットが発売されているとか…。もちろん、研究者用に。

・有害微生物・有害成分の検出技術：農林水産研究文献解題
・O-157 Q&A：厚生労働省
・PCR法による牛糞便からの腸管出血性大腸菌O157の検出システム：北の農業情報広場(hao)
・O-157 PCR検出システムシリーズ：：タカラバイオ株式会社

★#07「オリエンテーション」単行本1巻

「あ、あたたかくて、たまにグニって動くんです…」

クジ運のいい（？）沢木が、目出度くヒットした直腸検査。牛の肛門から腕を突っ込み、腸壁ごしに卵巣や子宮の状態を確認するもの。発情確認や病気診断などに必ず用いる、畜産獣医師には基本にして熟練を要する技。

牛の子宮は真ん中から二つに分かれており、右側の子宮が妊娠する確立が、左側より若干高い。そのため、右側の子宮を触りやすい左手で行う場合が多い。

沢木が左腕を突っ込んでたのは、そのためなのかな？

『動物のお医者さん』でも、ハムテル達がやってた記憶が…。昔はよく読んだんだけど、なんか記憶が途切れ途切れで不確定です。ごめんなさい。二階堂が牛に踏まれて動けなくなったシーンは、覚えてるんだけど（爆）

・獣医臨床繁殖学実習：北里大学 獣医畜産学部
・直腸検査は左手がトク？：石井動物病院

★#07「オリエンテーション」単行本1巻

「あと、語尾にごめんなさいってつけなさい」

借金を背負った男二人をこきつかう、長谷川女王様の御言葉。わしの周りでもウケまくり。

★#07「オリエンテーション」単行本1巻

「こんな機械、マニュアルだけで扱える学生なんていないわよ」

長谷川の台詞。『こんな機械』とはTEM。扱うには事前に説明と訓練が必要で、初心者には必ず経験者、もしくは電子顕微鏡委員会指定のインストラクターの付き添いを促されている。

続く台詞は
「ノウハウは先輩から学ぶのが、てっとり早くて一番分かりやすいのよ。その先輩が勝手に派閥作って、機械を独占したりする、バカな研究室も少なくないみたいだけど」

樹研究室では、そういう意味の『バカな先輩』は居ません。むしろ入学式当日に知り合った一年生を、完徹でこきつかってくれるありがたい環境です。　→TEM

・H-7011型　透過型電子顕微鏡簡易マニュアル[PDF]：東京農工大学遺伝子実験施設

★#06「2日目」　単行本1巻

「クチカミだな」

美里の部屋のカメに群れる菌達の会話から。9話の伏線は、ひっそりとしかし確実に張られていた…（笑）

★#06「2日目」　単行本1巻

「この二人…長谷川さんや樹教授みたいに俺を試したりしなかったな」

その後、「逆に不思議な気もするけど嬉しかったなあ…」に続く。沢木の孤独な子供時代を象徴する一言。

もっとも、わしも身近な友人に「俺、菌が見えんねん」って告白されたら、思いっきり引くかも…。幽霊が観えるよりも理解するのは難しいデス。

★#05「夜」　単行本1巻

「ここにあんのは、どぶろく位だろぉ」

金策に頭を悩ませる美里の、「とにかく何でも部屋にあるもの売ってやな…」に、つっこんだ川浜の台詞。

このどぶろくこそが、第9話「かもすぞ」で大評判（？）を呼んだ口噛みの酒。

★#04「先輩」単行本1巻

「いきなり日本酒は素人じゃ無理だよ」

お金も手間暇もめっちゃかかるし、それ以前に酒税法違反で逮捕されます。素人さんは、手を出さないように。

★#03「ヒオチ」単行本1巻