B・リネンス

ブレフィバクテリウム・リネンス：Brevibacterium linens


リネンス菌。5巻60話登場。丸みを帯びた横長い顔。

塩水や酒を吹き付けながら熟成させる、ウォッシュタイプのチーズをかもすやつ。表面が赤い皮で覆われるのは、彼らによってかもされた証。

人間の体臭を作る菌でもあるので、このタイプのチーズはとってもクサイんだとか。

B・リチェニホルミス

バチルス・リチェニホルミス：Bacillus licheniformis


5巻58話登場。他のバチルス属の例に漏れず、人間のお役にがっつり立ってます。酵素ケラチナーゼが大活躍。口ばってんがミッフィーみたい。

Ｂ・チューリンゲンシス

バチルス・チューリンゲンシス：Bacillus thuringiensis



Bt菌で、殺虫剤に使われる。バチルス・チューリンゲンシスの中にも多くの系統があり、蛾や蝶に効果のあるもの、蠅や蚊専門、甲虫のみ効果のある系統もあるとか。3巻24話に登場。

Ｂ・ナットウ

バチルス・ナットウ：Ｂacillus natto

3巻24話の主役。枯草菌の一種。「ナット」と読むことも。明治38年、京大学の沢村真博士が、抽出した納豆菌に"バチルス・ナットー・サワムラ"と命名する。
藁や草木などあらゆるところに生息。特に藁にたくさんいて、１本の中に約１０００万個の納豆菌が胞子の状態で付着しているとか。ナットウキナーゼnattokinaseを筆頭に豊富な栄養素が身体にいいと、健康食品に大活躍。匂いの押さえた納豆も開発され、関西でも浸透している。でも、嫌いな人は嫌い。

沢木の能力が復活した時の挨拶は「ごぶさた!?」

Ｂ・シネレア

ボトリチス・シネレア：Botrytis cinerea


ぶどうみたいなハネと、黒い身体。武藤さんがフランスから連れて帰ったが、本人はその自覚なし（当然）。
らんにつくと、花びらに悪さをする灰色かび病（ボトリチス病）を発症。
しかし、成熟したブドウの表皮につくと果汁中の水分が蒸発し、糖分が濃縮する。干しぶどうのようになった状態が「貴腐葡萄」。フランス語でプリテュール ノブル (pourriture noble)、ドイツ語ではエーデルフォイレ (edelfaule) 。どちらも「高貴なる腐敗」という意味。出来上がった貴腐ワインは、歯にしみるほどの極甘だとか。

バチルス・ハロデュランス

バチルス・ハロデュランス：Bacillus halodurans


好アルカリ細菌。シャーレの中でＳケンしたり、エイをかもしてホンオフェ作ったり。アンモニアが匂うところ、どこかにこいつがいる。
溶かしたがり。ホンオフェを食べる際、長い間口中に入れておくと粘膜をいためるので、マッコリで流し込んでください。

Ｂ・サブチリス

バチルス・サブチリス：Bacillus Subtillis


「バチルス」の意味は「桿状の菌」。「バシラス」と読む場合もある。
枯草菌。横長の顔の真ん中に身体。何だかちくわっぽい。穴は空いてないけど。芽胞に包まれ、耐久力が高い。１００度まで耐えられるとか。すげー。高い分解力を人間に利用されている模様。

3巻14ページの欄外で、「我が強いんだけど、自分から他の菌に手を上げる事はほとんどない」との解説が。

沢木の能力が復活した時の挨拶は「ごぶさたね」

Ｂ・ロングム

ビフィドバクテリウム・ロングム：Bifidobacterium longum


名前が「ロンガム」と表記される場合も。善玉菌。帽子を被ったシャレたヤツ。牛乳をかもしてカルピスにしてくれるから、この帽子？（笑）

Ｂ・ビフィダム

ビフィドバクテリウム・ビフィダム：Bifidobacterium bifidum


頭のてっぺんに串団子。善玉菌の代表。こいつがいないと、生き物は生きていけない。いわゆるビフィズス菌。ヤクルトに入ってるのが「Ｂ・ビフィダム ヤクルト株」。生きて腸まで届きます。
39話では欄外に登場。腸内細菌として、防衛戦のバックアップを計っていた。